■昭和区珍百景

珍百景@
駒犬がライオン!

五軒家 神明社

《みどころ》 
入口の階段を数段上がり本殿の前にライオン2体が鎮座している。
左のライオンには上あご、右のライオンには下あごに牙があります。
本殿も風情があり、サイドに津島神社・秋葉神社のお社もあり、
右手にお百度参りの石もあります。

《由来》 
ある方が所有していた2体のライオンの石像を神明社が譲り受けた
ものらしい。

《行き方》地下鉄「いりなか駅」2番出口を西へ杁中交差点を南へ
南山教会と南山学園の間を上り坂700m右手 または檀渓橋を東50m


※神明社とは、伊勢の神宮(内宮)の祭神、天照大皇神(天照大神)を祀る神社です。


狛犬豆知識


 私たちが神社の境内などでよく見かける狛犬は、だいたい石でできています。ところが古い時代の狛犬は、ほとんどが木でつくられています。それは神社やお寺で狛犬の置かれた場所が、門やお堂の中、つまり屋内でした。しかし、その後、狛犬が屋外に置かれ、それにともなって、雨風にさらされても良いよう石造となったのです。
 そして、そもそもその本当の起源は、仏像の前に2頭のライオン(獅子)を置いたことにあり、狛犬の形はそこから来ているのです。
 仏教はインドにはじまり、シルクロードを通って中国に入り、やがて朝鮮半島を経て、日本にもたらされました。そして仏像とともに、その前に置かれた2頭のライオン(獅子)も日本に入って来ました。こうして仏像の前に2頭の獅子を置く習慣が始まったのです。
 しかしこの段階では、置かれたのは「獅子」で、「狛犬」ではありませんでした。
 狛犬は、左と右とでは形が少し違います。一方は口を開け、もう一方は口を閉じています。『あ』『うん』ですね。そして口を閉じた方には頭に角(つの)があります(角のとれたものもあるので注意してください)。この違いが大切なのです。実は、口を開けているのが獅子で、閉じて角のあるのが狛犬なのです。
わたしたちはひと口に「狛犬」と言ってしまいますが、正しくは「獅子」と「狛犬」の組み合わせだったのです。
 この組み合わせが出来たのは、平安時代の初めです。奈良時代までは獅子2頭だったのですが、ここに新しいセットがつくり出されました。そしてそれが、宮中(きゅうちゅう)、神社、お寺などに置かれました。私たちが今見る狛犬の起源はこんなに古いところにあるのです。

京都国立博物館HP抜粋(http://www.kyohaku.go.jp/jp/index.html

珍百景A
公園の中に「門」!?

鶴舞公園

鶴舞図書館の駐車場の北側に古い門柱が二本だけ立っている!

公園と言えば、市民が自由に出入りできる空間。
そこに最も似つかわしくないものが「門」です。
その門が鶴舞公園の中に現存しているのです。
正式には門の跡(がっしりした門柱2本)なのですが、実はこれ「動物園」の入口だったようです。
今、名古屋で動物園と言えば「東山動物園」ですが、その前身が鶴舞公園内にあったんですね。

(こぼれ話)
大正7年の鶴舞公園付属動物園開園当初は、トラなどの猛獣やホトトギスなどの鳥類の他に、魚類も飼育されていたとか。
東山動物園に「世界のメダカ館」がオープンした時に、若干の違和感を感じたのですが、魚類飼育の意外なルーツが鶴舞の動物園にあったのかもしれませんね!


珍百景B
天空のお地蔵様!

荒畑 宗円寺

《みどころ》
そもそも昭和区社協の屋上に上がって南を見たら!
ビルの屋上にお地蔵様が南向きに鎮座されておいでです。
みんなから見えない場所になぜお地蔵さま?

《由来》
ビルの主は宗円寺。マンションの1階が本堂になっていて、観音堂の『宝篋印塔』(ほうきょういんとう)は名古屋市有形文化財にもなっている由緒ある龍興寺の末寺です。
戦前まではお寺の広い敷地に無縁仏を集めてお墓があり、その前にはこのお地蔵様がまつられていました。
戦後に無縁仏は平和公園にお引越しして、お地蔵様だけが、この地で今も高いところに鎮座して、わたしたちには見えませんが、みんなを見守っておいでです。

 
社協の屋上からの風景   前から拝見したお姿

珍百景C
ツタ?緑の煙突発見!

《みどころ》
住宅地の中に植物からまる緑色の煙突がニョキッっとたっている。
煙は出てないし工場の煙突ではなさそう…(環境に良さ気なイメージ)
ぐるっと建物に囲まれている。西側にまわってみたら風呂屋さん。
風呂屋さんの煙突に植物を絡ませて育てている?

《女子限定みどころ》
女湯の露天風呂の中から煙突が生えているので露天風呂に入り見上げるとなかなかの風情です。小さなジャングルっぽい感じ。

《場所》
昭和区役所の北東 《富美の湯》
052-731-0388

《営業時間》
15時半〜23時半 月曜休

 
 ※女湯から写真を撮れないのが残念です

珍百景D
鶴舞線に桜通線の電車が走る

《みどころ》
地下鉄には各路線に点検工場があります。
東山線(銀色の電車)→藤が丘工場
名城線・名港線(紫色のラインの電車)→名港工場
鶴舞線(青色のラインの電車)→日進工場

でも、桜通線は直結している工場がありません。
どこでどうやって電車を運んで定期点検を受けるのか。
実は、桜通線と鶴舞線が交差する丸の内駅に秘密の連絡線路があり、そこを通って鶴舞線に入り日進工場まで回送で走って点検を受けにいきます。
鶴舞線ホームを走る桜通線電車を発見!
証拠写真撮れました!
鶴舞線のホームは青いライン!
桜通線電車は赤いライン!

地下鉄のこと楽しみながら学べる
【レトロ電車館】へ行ってみよう。
052-807-7587
http://www.kotsu.city.nagoya.jp/fun/
museum/index.html


珍百景E
公園に巨大な犬…遊具ですか?

《みどころ》
公園の茂みにどうやっても登れない高さ3mほどの大きな犬の顔が?!
薄茶色の【のらくろ】っぽい愛嬌のある顔だちって言ったら年配者にはわかるでしょうか。口を開けてなんともかわいい!全長10mはありそう。
西側の公園口から入ると犬!
でも東の道から見るとその全体さえもイメージつかない平屋の事務所の入口が!

《いったいその正体は!》
なんとこの犬【白金消防団詰所】なのでした。
特別に中を拝見。長机4本、24人の消防団員が会議のできるスペースに災害対策用品がいっぱい。トイレもついています。災害の連絡があれば消防団の方がここに集結し、待機!いざというときはここから出陣!かわいい犬の建物は実はとってもたくましいお仕事を担う場所なのでした。

《団長から》
よいこのみんなはわんちゃんに登ったりらくがきしたりしないでね。
消防団員も募集中です!

《場所》
白金学区 若葉児童遊園地内

 

珍百景F
喫茶店の裏口に鳥居が建っている

《みどころ》
東郊通2丁目交差点を西へ200mぐらい行ったところに
蕎麦屋さん・カフェ・鰻屋の入っているマンションがありますが、マンションの南側にぴったり赤鳥居が建っています。
神社はないですがよくよく見ると鳥居の先の上のあたりに神棚ほどの大きさの御社頭が祀られています。

《由来》
ビルのオーナー近藤さんのお父さんの代の時に敷地に『熱田神宮の白龍の孫が住んでいるのでお祀りすると良い』と言われ、熱田神宮からの鬼門の位置に御社頭と鳥居を建てたところ運気がよくなったそうです。
最近になり古くなった御社頭と鳥居を新しくするとともに現在の場所に移したそうです。
また毎月28日には白山神社(栄)から神主様がいらして詔をあげられるそうです。大祭:5月28日


珍百景G
地下鉄ホームのシャッターのなぞ

地下鉄鶴舞線赤池方面八事駅のホーム

《みどころ》
中央に大きなシャッターがある事にお気づきでしょうか?
・ホームに降りないと行けないところ!
・電車のドアが開いてもドアと高さが合わない。
倉庫?非常口? これってなんだろう?

《由来》
・・・と言うことで駅員さんに聞いてみました。
するとこのシャッターの向こうには・・・排水ポンプ室があるそうな!
大雨で地下鉄が浸水した時にここから水抜きするそうです。
『では、各駅に備えているのでしょうか?』
『ありますよ。でもそれぞれ設置場所も大きさもさまざまです』  
ちなみに八事駅の名城線右回りはホーム後方のその先に設置されていてホーム端っこから覗き込まないと見れません。
※注 無理に見ちゃダメです! 
それからあちこち駅に降りるたびに気になっちゃってシャッターを探す習慣に!

 
    排水ポンプ

珍百景H
どんぐり公園の天空の鎮守様

《みどころ》
天池どんぐりひろば【荒畑交差点南西】の入り口に町内の氏神様がおられるのですが・・・
子供たちからはちょっとわかり辛いというか気が付かないというか・・
でも神様は上の方から守ってらっしゃるんですよね。
お供えやお掃除は、きっと脚立を持参で天池町内会の方々がお世話してらっしゃると思います。


珍百景I
朝日、夕日が美しいステンドグラスの窓

《みどころ》
右のステンドグラス美しいですよね!
実は公衆トイレの飾り窓なんですよ!
ステンドグラスってみなさんご存じのとおり教会などの窓に使用されていますが、外から観ても窓は地味なので案外気が付かないんですよね。
ぜひ、一度鶴舞公園南児童公園の公衆トイレを観に行ってください!アンティークな外見です。
女子トイレは朝日のあたる午前中に。
男子トイレは夕日のあたる夕方がお勧めです!


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